ΨPsyKarte AI

使い方ガイド

導入クリニックの先生・スタッフ向けの操作ガイドです。準備から日々の使い方、患者さんへのご説明までをまとめています。

お試し・Lite の方(クイックスタート)

10日間 使い放題(無料)。患者情報の登録は不要です。診察の会話から SOAP を作り、コピーして電子カルテに貼り付けるだけで使えます。

マイクを有効化録音の前に 🎤 マイクを有効化 を押してブラウザにマイク使用を許可し、マイク 欄で使う機種を選びます(つなぎ直したら 更新)。良いマイクの選び方は 3章「マイクの準備」 を参照。
再診/初診を選ぶ再診初診 をトグルで選びます(多くは再診)。
録音を始める● 録音開始 を押し、いつも通り診察します(波形と経過時間が表示されます)。
録音を終える■ 停止して SOAP 生成 を押すと、自動で「文字起こし → SOAP 整形」と進みます。
(任意)録音を再生して確認停止後、その場で録音を再生して確認できます(この音声はどこにも保存されません)。
SOAPを確認・コピーSOAP案を読み、必要に応じて編集 → 📋 SOAP をコピー(カルテに貼り付け) で電子カルテへ貼り付けます。
(任意)文字起こしを編集して再整形▼ 文字起こしを編集して再整形 を開いて文字起こしを直し、録音し直さずに SOAP だけ作り直せます。
次へ新しい SOAP を作る で画面をリセットして次の診察へ。
患者さんへのご説明:音声は保存せず、その場の文字起こしに用いるだけです。説明の例文は 3章「音声の取り扱いと患者さんへのご説明」 を参照。
AIの出力は「案」です。必ず先生が確認・編集してください。
もくじ

★ お試し・Lite の方はこちら(クイックスタート)

準備編
  1. 動作環境(インターネット接続が必要)
  2. アカウントとログイン
  3. マイクの準備と、音声の取り扱い(いちばん大事)
操作編(詳しい使い方)
  1. 画面の見方(ナビゲーション)
  2. 患者を登録する
  3. 音声カルテを作成する(基本の流れ)
  4. 設定で精度を上げる
  5. 医療文書を作成する(診断書・紹介状)
  6. 問診票・ePRO/MBC
こまったときは
  1. よくある質問・困ったとき
準備編

1動作環境(インターネット接続が必要)

PsyKarte AI はクラウド型サービスです。文字起こし・カルテ生成・データ保存はインターネット経由で行うため、利用にはインターネット接続が必須です(オフラインでは動作しません)。

2アカウントとログイン

3マイクの準備と、音声の取り扱い(いちばん大事)

文字起こしの精度はマイクで大きく変わります。PCの内蔵マイクは音源から遠く精度が落ちるため非推奨です。USB または Bluetooth で接続できる専用マイクをご用意ください。

精度のコツ:マイクは話者に近いほど高精度です(距離が離れると音が大きく減衰します)。襟元に着けるか、卓上に置くのが効果的です。

推奨マイク

おすすめ機種特長・選び方
DJI Mic Mini 2
(2 TX + 1 スタンダードRX + 充電ケース)
クリップ+マグネットの小型送信機でケーブルレス。「マイクに見えない」最右翼で、先生の襟元に着けられます。
セット構成が重要です。必ず 2 TX + 1 スタンダードRX + 充電ケース(送信機2・受信機1)をお選びください。スタンダードRX は USB Type-A で PC にそのまま挿せます(TX単品や USB-C の小型RX のみの構成では足りません)。
白衣で目立ちにくいよう、黒以外の色をおすすめします。

DJI Mic Mini 2 の装着・配置イメージ

診察室での配置例:先生の襟元・胸ポケットと、患者さん側(モニター付近)に小型送信機を配置
ご自身の胸ポケット・襟元と、患者さんの近く(モニター付近など)に配置します。2TX のうち1つを先生、もう1つを患者さん側に。
DJI Mic Mini 2 の送信機(白・正面)
送信機(正面)。白色でボタンのように見え、白衣でも目立ちません。
DJI Mic Mini 2 の送信機(白・背面のマグネット)
背面はマグネット式。襟元や金属面に着脱できます。
公式の使い方動画:DJI の公式サポートページに、初回使用・PCでの使い方などのチュートリアル動画とマニュアルがあります。実機の操作手順はこちらが確実です。
DJI Mic Mini 2 公式サポート(チュートリアル動画・マニュアル)→
精神科ならではの配慮:患者さんに「録音されている」という圧迫感を与えないことが大切です。クリップ式の小型送信機はボタンのように見え、ほとんど目立ちません。白衣で目立ちにくい色を選ぶと、診察の自然さを保てます。
ご注意:価格は変動します。発注前に最新価格とセット構成(2 TX + 1 スタンダードRX + 充電ケース)を必ずご確認ください。名称が似ていても構成違い(TX単品、USB-C の小型RX のみ 等)があります。

マイクの買い方(どこで・何を買う)

DJI Mic Mini 2「2 TX + 1 スタンダードRX + 充電ケース」 セットをご購入ください。襟元に着けるワイヤレスで目立たず、音質も良好。精神科の診察に向きます。

セット構成を確認する必ず 2 TX + 1 スタンダードRX + 充電ケース(送信機2・受信機1=先生用と患者さん側用)を選びます。送信機(TX)単品では足りません。スタンダードRX は USB Type-A で PC にそのまま挿せます(USB-C の小型RX のみの構成にご注意ください)。
色を選ぶ白衣に着けるため、黒以外の色をおすすめします(黒は白衣で目立ちます)。
通販/量販店で購入Amazon・楽天・ヨドバシ等で「DJI Mic Mini 2」と検索し、上のセット構成のものを注文します。
つなぐ受信機(スタンダードRX)を PC の USB 端子に挿し、送信機(TX)を クリップ/マグネットで襟元に着けて電源オン(自動でペアリング)。
画面で選ぶ録音画面で 🎤 マイクを有効化マイク 欄でその機種を選べば使えます(つなぎ直したら 更新)。

診療の会話の音声は、その場で文字起こしをしてメモに用いるだけで、音声ファイルをカルテなどとして保存することはありません。処理に用いた音声データは、ごく短期間のうちに自動的に削除されます。患者さんには、診察のはじめに次のようにご説明・ご了解いただくことをおすすめします。

患者さんへのご説明(例)「診療での会話の音声から文字起こしをして、メモとして用います。音声そのものをカルテなどに残すことはなく、文字起こしに用いたあと、音声データは短期間のうちに自動的に削除されます。」
ポイント:「いつも通りお話しいただくだけで大丈夫です」と添えると、患者さんの安心につながります。
操作編(詳しい使い方)

4画面の見方(ナビゲーション)

ログインすると、画面上部に共通のメニューバーが表示されます。ここから主要な画面へ移動できます。

メニュー移動先・内容
文字起こし音声カルテを作成するホーム画面。診察で最もよく使う画面です。
患者検索登録済み患者の検索・一覧。カルテ番号/氏名/フリガナで検索できます。
+ 新規登録患者を新しく登録します。
医療文書診断書・紹介状などのドラフトを作成します(オプション機能)。

バーの右側には、ご所属(施設名)・お名前・役割が表示されます。あわせて ダークモード切替(月/太陽アイコン)と ログアウト があります。共有端末では離席時に必ずログアウトしてください。

録音画面の構成:録音画面の上部には 録音カスタム用語 の2つのタブがあります。通常は「録音」タブを使います。画面いちばん下の ⚙ 設定 から、AIのカルテ整形ルールを調整できます(→ 7章)。

5患者を登録する

継続診療(前回カルテの参照・記録の蓄積)や医療文書の作成には、患者データベースへの登録が必要です。お試し・Lite では患者登録は不要で、音声→SOAP をコピーするだけで使えます。登録には「手入力」と「CSV一括取込」の2つの方法があります。

方法1:手入力(1人ずつ登録)

画面:+ 新規登録

メニューの + 新規登録 を開き、以下を入力して登録します(太字は必須項目)。

項目入力例・備考
カルテ番号1〜10桁の数字(例:12345)。全角数字は自動で半角になります。
姓/名例:山田/太郎
姓(フリガナ)/名(フリガナ)例:ヤマダ/タロウ。ひらがなで入力しても自動でカタカナに変換されます。
生年月日カレンダーから選択。または和暦欄に「R8.1.15」「昭和45年6月20日」のように入力して変換すると西暦に反映されます。
性別男性/女性/その他
連絡先・紹介情報(任意)郵便番号・住所・電話・紹介元/紹介医・アレルギー・備考。後からでも追加できます。
登録するとすぐ録音へ:登録が完了すると、その患者が選択された状態で録音画面に移ります。続けてそのまま録音を始められます。

方法2:CSV一括取込(電子カルテからまとめて)

画面:患者CSV取込(管理者向け・主に導入時)

電子カルテ等から出力した患者一覧の CSV を、まとめて取り込めます。導入時の初期登録に便利です。

CSVを選ぶ取込画面でファイルを選び 解析してプレビュー を押します。文字コード(UTF-8 など)は自動判定されます。
対応づけを確認CSVの各列が、カルテ番号・氏名などの項目に正しく対応しているか確認します(必要なら列を選び直します)。
プレビューで確認「新規○件/更新○件/エラー○件」が表示されます。エラー行(カルテ番号が空など)は内容を確認します。
取込を実行この内容で取込 を押すと取り込まれます。既存患者は変更のある項目だけ更新され、削除はされません。

6音声カルテを作成する(基本の流れ)

画面:録音

診察の会話から SOAP 形式のカルテ案を作る、PsyKarte のいちばん基本の操作です。「録音」タブで次の流れで行います。

患者を選ぶ画面上部の検索欄にカルテ番号や氏名を入れて、対象の患者を選びます(お試し・Lite では不要)。選ぶと前回カルテが 🔍 AI コンテキスト としてAIに自動で渡されます(通常は開かなくて構いません)。
マイクを確認初回は マイクを有効化 を押し、ブラウザにマイクの使用を許可します。マイク: の欄で使うマイクを選びます(つなぎ直したときは 🔄 更新)。
録音を始める再診なら 再診 文字起こし スタート、初診なら 初診 文字起こし スタート を押します。あとはいつも通り診察してください(経過時間が大きく表示されます)。
録音を終える診察が終わったら 文字起こし終了 → SOAP 整形 を押します。以降は自動で進みます(「アップロード中 → 文字起こし中 → SOAP に整形中」と表示)。
SOAPを確認・編集処理が終わると SOAP 案が表示されます。内容を読み、必要に応じてその場で編集します(編集は自動保存され「保存しました ✓」と表示)。AIが気づいた確認事項は 医師レビューメモ として下に表示されます。
カルテに貼り付け📋 SOAP をコピー(カルテに貼り付け) を押し、お使いの電子カルテに貼り付けます。Word形式で残したいときは 📥 Word も使えます。
次の患者へ次の患者 を押すと画面がリセットされ、患者選択に戻ります。前の患者の事前情報は引き継がれません。
初診/再診の違い:再診を選ぶと、前回カルテをふまえた継続性のあるカルテ案になります。初診は初診向けの問診構造でまとめます。多くは再診のため、押しやすいよう左側に配置しています。
言い直し・追記をしたいとき:文字起こし(または編集後の本文)から作り直したい場合は SOAP 再整形 を押すと、録音し直さずにSOAPだけを作り直せます。
AIの出力は「案」です。必ず先生が確認・編集し、確定してはじめて診療録になります。

7設定で精度を上げる(任意)

初期設定のままでも使えますが、次の設定で文字起こし・カルテ生成の精度をさらに高められます。

カスタム用語(聞き取りの精度を上げる)

画面:録音 → カスタム用語タブ

院名・医師名・よく使う略語などを登録しておくと、文字起こしで正しく変換されやすくなります。カスタム用語 タブを開き、1行に1語ずつ入力します(入力した瞬間に自動保存され、次回の録音から反映されます)。

登録するもの
クリニック名〇〇メンタルクリニック(自院の名称)
医師名〇〇先生(在籍する先生のお名前)
略語・専門用語CBT-i、EMDR、自立支援、復職支援 など
施設名・薬局名〇〇薬局、地域包括支援センター など
件数の目安:25件以内が推奨範囲です(確実に反映されます)。多すぎると一般用語の認識精度が下がることがあり、登録できるのは100件までです。よく出る固有名詞を優先してください。

事前情報(その診察だけの補足)

画面:録音

その日の診察で特に補足したいこと(前回の様子、注意点など)があれば、録音前に事前情報欄に書いておくと、AIがそれをふまえてカルテ案を作ります。テキストのほか、ファイル(Word・PDF・画像)を読み込ませることもできます。

整形モード(標準/忠実)

画面:録音 → ⚙ 設定

カルテの整形の仕方を切り替えられます。既定は標準SOAPです。

お試し・Lite の方:/scribe の画面では、録音前に 標準SOAP忠実要約カスタム を直接選べます。

SOAP整形プロンプト(上級者向け)

画面:録音 → ⚙ 設定

カルテの書き方(文体・項目立てなど)を細かく調整したい場合は、画面下部の ⚙ 設定 から「SOAP整形プロンプト」を編集できます。通常は初期設定(デフォルト)のままで問題ありません。変更すると「カスタムプロンプト使用中」と表示され、デフォルトに戻す でいつでも元に戻せます。

8医療文書を作成する(診断書・紹介状)

画面:医療文書

カルテの内容をもとに、AIが各種診断書・紹介状の下書きを起草します(医療文書ドラフトをご契約の場合)。メニューの 医療文書 から作成する書類を選びます。

診断書(書式に記入するタイプ)

現在ご利用いただける書類:

(「準備中」と表示される書類は順次対応予定です。)

書類と患者を選ぶ作成する診断書を選び、対象の患者を選択します。
起草ソースを選ぶPsyKarteデータベース(蓄積した診療録から。AI生成 を押す)/施設カルテPDF(スキャンしたPDFをアップロードしてOCR・起草。100MB以下)/施設カルテCSV(経過記録CSVから)のいずれかを選びます。
下書きを生成選んだソースからAIが各記入欄を自動で埋めます(施設カルテPDFはページ数により数分かかります)。
確認・修正書式(PDF)の上で各欄をクリックして修正します。AIが見つけた記入漏れ・不足情報も確認できます。下書き保存 で保存できます。
確定・出力内容が固まったら この版を確定 します(確定後は読み取り専用)。印刷用PDF で提出用PDFを出力します。
一度読んだカルテは使い回せます:施設カルテPDFを一度OCRすると、その患者の別の診断書を作るときに 再OCRせず起草 が選べ、長いOCRをやり直さずに起草だけ行えます。

紹介状(CSVから起草)

他院の電子カルテから出力した経過記録の CSV を読み込み、診療情報提供書(紹介状)のドラフトをセクションごとに起草できます。医療文書 画面下部の「CSVから起草 → 診療情報提供書(紹介状)」から、患者選択 → CSV選択・解析 → 生成 → 編集・確定 の順で進みます。

9問診票・ePRO/MBC

初診の問診票や各種質問紙(QIDS など)をタブレットで電子的に入力し、症状評価を数値で可視化する ePRO/MBC 機能をご提供しています。ご利用になる尺度(質問紙)は、ニーズに応じてご相談ください。

こまったときは

10よくある質問・困ったとき

Q. 録音ボタンが押せません(グレーアウトしている)。
A. 「対象患者が未選択」または「マイクが選択されていない」場合は押せません。患者を選び、マイクを有効化・選択してください。
Q. 「マイクが見つかりません/アクセスが拒否されました」と出ます。
A. マイクが接続されているか確認し、ブラウザの設定でマイクの使用を許可してください。つなぎ直したら 🔄 更新 を押します。
Q. うまく聞き取れない固有名詞があります。
A. 「カスタム用語」に登録すると改善します(→ 7章)。
Q. 音声は保存されますか?
A. 文字起こしのための処理に用いるだけで、音声ファイルをカルテなどとして保存することはありません。処理に用いた音声データは、ごく短期間のうちに自動的に削除されます(詳細はセキュリティ説明書をご参照ください)。
Q. オフラインで使えますか?
A. いいえ。クラウド型のため、インターネット接続が必要です。
Q. PCの内蔵マイクではだめですか?
A. 内蔵マイクは音源から遠く精度が落ちるため非推奨です。クリップ式の専用マイク(DJI Mic Mini 2)をご利用ください(→ 3章)。
Q. マイクはどうやって買えばいいですか?
A. DJI Mic Mini 2「2 TX + 1 スタンダードRX + 充電ケース」 セットをご購入ください。Amazon等で「DJI Mic Mini 2」と検索し、セット構成(送信機2・受信機1)を必ずご確認ください。スタンダードRX は USB Type-A で PC に挿せます。白衣で目立ちにくいよう黒以外の色がおすすめです(→ 3章「マイクの買い方」)。
Q. 患者データベースは最初に全部入れる必要がありますか?
A. いいえ。CSV一括取込でも、診察のたびの段階登録でも構いません。お試し・Lite はそもそも患者データベース不要です。
Q. AIが作ったカルテはそのまま診療録になりますか?
A. いいえ。AIの出力は"案"です。先生が確認・確定して初めて診療録になります。